堀江貴文さんと落合陽一さんによる「10年後の仕事図鑑」なる本を読んで、MRが10年後どうなっているのか考えてみました。
10年後のMRの仕事はAIに奪われる?
この本「10年後の仕事図鑑」にはMRがどうなる?ということは書いてありませんでしたが、ざっくり営業職というくくりでは予想されてました。
それがこちら▼
「なくなる仕事」のひとつとして営業職がありました。
フォロワーのいる営業職だけが生き残る
とのこと。
簡単に言うと「信頼」がないとモノが売れなくなるということ。
この「信頼」というのはこれからの10年を考える上でキーワードになっていくと書かれていました。
そういえば、キンコン西野さんも同じこと書いたのを思い出しました。
その信頼という点でMRは、AIに負けると思います。
10年後MRはAIに信頼で負ける?
MRはAIに信頼で負けます。
なぜなら、AIには感情がないから。
しっかりとしたエビデンスに基づいた情報を得るなら、AIのほうが優秀になるのは火を見るよりも明らかです。
自分が処方する側だとしても、自社製品を「売りたいMR」と「売りたいという感情のないAI」ならAIに聞きます。
誰でも売り込まれたくない、という感情を持ってるから当然といえば当然。
MRの場合、良くも悪くも主観的になってしまいますし、他社製品も含めて、さまざなエビデンスを頭に入れておくのは人間には不可能。
そういう能力は明らかにAIのほうが優れています。
さまざまなデータをインプットさせておいて必要な情報を瞬時にアウトプットできるというのはAIの強み。
それをよりエビデンスレベルの高いものや、公的なデータなどを取捨選択できるようになればより中立かつ正確な情報提供がてきるわけです。
AIのMR最強!
人間MRの場合、
という問いに対して、主観的な情報が入ってしまう。どうしても自社製品のいいところ押しになりがち(当たり前かもですが)
要は言い回し次第ってこともあります。
さらに製品教育においても、他社との差別化を勉強しますが、そもそもその教育自体が自社に有利なものばかり、ってのはあるあるだと思います。
そんな製品教育を受けたら、いやでもバイアスのかかった情報提供になってしまう。
この違いはそのまま信用に繋がる。
今まで MRは訪問することで処方が伸びるから、製薬会社にとって存在価値がありました。
いわゆるシェアオブボイス。
またドクターからも情報提供のひとつの方法としてMRがいました。
それがAIの進化によって崩れるのは時間の問題かもしれません。
ただでさえ、シェアオブボイスの時代はすでに終わったと言われてます。
10年後MRの仕事はAIに置き換わるのか?
今までの流れでは、MRはAIに勝てない、ということでしたが、必ずしもMRがAIに置き換わとは言えません。
というのも、技術の進歩によってAIは普及していきますが、コストの問題があります。
ここが抜け落ちて、MRはAIに置き換わると盲信してましたが、結局、MRの替わりになるようなAIが技術的に開発できたとしても、MRよりコストが高ければ導入する企業はないでしょう。
ORIGIN6巻でも言ってます。
「設備管理の職員なんかロボットより経費が安いよって使うとるだけや!」
▼このおっちゃんが言ってました
最近読んだ「おカネの教室」でも…
「機械じゃできないんですか」
「できなくはないだろうけど、採算が合わないかな。人間のほうが正確だしね」
なんて一幕があります。
結局は、どちらがコストが安く済むか。
もしAIのMRが大量に使われるようになればコストが安くなって一気に広まるかもしれませんしね。
今後のMRの生存戦略はAIを使いこなす?
もし能動的に情報を取りにいく先生であれば、Amazonやzozoのレコメンド機能のように、おすすめの情報・関連文献やデータなどをAIが表示してくれるようになると、いよいよMRは自社製品の安全性情報の収集ぐらいしか訪問機会なくなるかもしれません。
上記でも出ましたが、今まではMRが訪問して、医師と話しながら自社製品を紹介することで処方が伸びるからこそ、存在価値がありました。
それが、MRが訪問しても、しなくても処方が変わらなくなれば、製薬会社としてMRは不要になります。
ということで以上を踏まえた上で、AIに置き換わらなようにするための今後のMRの生存戦略を考えてみました。
ここからは漠然と考えてることで具体性もなにもありませんが…
AIを使いこなせるMRが生き残る。
と勝手に予想してます。
というのも、医師も忙しいですが、AIでは自分から情報を取りにいく必要がある。
MRは訪問してきて勝手になにかしゃべってなにやらパンフレットやら文献をおいていく。
気になったものがあれば読む。
ぐらい。
だったら、情報提供の際にAIを使った客観的な情報提供ができるMRが重宝されてくるはず。
特に安全性情報・相互作用なんかは過去に集積されたものが役に立つからそういうデータはAIでどうにかならんかな、 と思ってます。
全然まとまりがありませんが、今後AIは製薬業界でも見逃せない存在となっていきます。
そんなAIとMRがうまく共存していけばいいのかなと漠然と考えています。
10年後のMRの仕事に不安を感じているなら…
MRに限らず将来への働き方への不安はあると思います。
ぼく自身はそんな不安から経済的に自由になりたい、複数の収入の柱を持っておきたい!
という思いがあり、いろいろと取り組んでいて、40歳までには収入の複線化ができそうです。
詳細は記事にまとめているので、気になる方はこちらをご覧ください。