書評『フランス人は10着しか服を持たない/ジェニファー・L・スコット』

久しぶりに読書をして、刺激になったのでご紹介します。

読んだのは、「フランス人は10着しか服を持たない」という本。

皆さんも一度は見かけたことがあるかもしれません。

きっかけは電車の広告

この本を買ったきっかけは、電車の広告でした。

本屋に行くと今、自分が気になっている言葉が自然と目に入ってくると思いますが、それと同じ感覚で電車の広告で見かけて、気になったので即購入。おそらく自分のアンテナに引っかかったのだと思います。

本のタイトルはいろんな思惑で付けられることが多いと思うので、たまにタイトルだけを見て買って失敗したと思うものもありますが、この本は正解でした。目を引くタイトルがついていますが、読んでいて納得感があるというか、腑に落ちるというか、気づきの多い本でした。

というわけで、個人的に気になった点を紹介します。

10着ワードローブとは?

タイトルにも書いてある、「10着しか服を持たない」ですが、これは極端に服を10着しか持っていないというわけではないとのこと。

10着といっても、ワードローブが文字通り10着しか着ないわけではない。(コートやドレス、アクセサリー、靴、重ね着用のシャツなどは含まない)最終的な目標は、自分らしさを表現してくれる大好きな服ばかりにすること。

とのことで、「10着ワードローブ」という手段を使うことで、「自分の好きな服を着よう」というメッセージが込められているようでした。

10着のワードローブを1週間でも試してみたらきっと驚いてしまうはず。
自分自身や自分のスタイルについて、たくさんのことが見えてくるからだ。
自分にとって必要なのはどんなワードローブか、なぜいい服はめったに着ようとしないのか、自分をどんな人に見せたいと思っているか、そういうことがわかってくる。

1番いいものを「もったいないから」ととっておくのはやめる。

毎日1番良いものを使おう。

といったことも書いてあり、読んでいて「はっ!」としました。確かに、いいものって高価なことが多いので、もったいないと思ってなかなか着る機会がないんですよね。

毎日1番良いものを着るために、服を着るときは、なぜその服を着ているのか?と問いかけるとよいとのこと。「なんとなく」ではなく、明確に答えられるようにしたいです。

本当にお気に入りの服だけにすれば、服を着るだけで毎日ワクワクしそうですよね。

食事でカロリーは気にしない!?

服だけでなく、食事についても気になる点がいくつかありました。ものを食べるときは、食べることに集中意識を集中すべき、だって食べると言うのは自分の体に良い食べ物取り込むことだから。

最近、軽んじていたので反省です。毎日、食べているものが自分の体を作っているってことを忘れちゃダメですね。

フランスでは食べる時にカロリーを気にして太りそうだなんて心配していた人は1人もいなかった、聞こえてきたのは自分たちが食べている料理について素直な感想を熱心に語り合っている会話だけ。

食に対する姿勢がポジティブだから太らないわけではないが、そういうポジティブな姿勢こそ健康的な食べ方をして良い食生活を送るための基本でもある。
スタイルが悪くなるからあれもダメこれもダメと我慢ばかりしているとかえってその反動でこってりしたもの食べ過ぎてしまったりする。

でも食べることを楽しみつつ適量味わっていただければそれほど心配することは無い。

私はそれほどカロリーを気にする方ではないのですが、最近では食事を味わうことをしていなかったので、食事を見直す良いきっかけになりました。やっぱり「食事に対する姿勢」って大事ですね。「いやいや食べるのではなく、楽しく食べる」実践中です。

最後に、「幸せ」についてこんなことが書いてありました。

「幸せとは欲しいものを手に入れることではなく、持っているもので満足すること」

物が溢れている現代だからこそ、大事なことです。久しぶりの読書でしたが、気になる点がたくさんあり、気づきの多い本でした。宜しければどうぞ。