実例紹介!空気を読めないMRとは?

MR

こんにちは、複業MRのなすたかです。

MRをやっていると、クリニックの待合室や病院の医局前、卸店などで他社MRと会うことが多いのですが、その際の行動には注意が必要です。

競合品があるメーカーのMRについては言わずもがなで、手の内を探られないように、隙を作らないように、ということは大前提になりますが、競合品がないメーカー、とくに利害関係がないメーカーMRとは情報交換などをすることがあります。

製薬業界を知らない人にとったら意外かもしれませんが、他社だからといってみんながみんなライバル同士ではないのは特殊なところかもしれません。

特に競合品がなければ仲良く飲みに行ったりもします。時には競合品があっても飲む機会はありますが…

そのような関係の他社MRだからこそ、注意しなければならない点があります。

それが「空気を読む」ということ。

空気の読めないMR=情報がないMR

MRのスキルのなかで「空気を読む」というのはかなり重要になってきます。

当たり前のことかもしれませんが、意外と自分では気付かずに「空気の読めない行動」をやってしまってることがあるようです。

そして、それが噂になると他社MRと情報交換どころではありません。

「他社MRなんて関係ない!」と思う方もいるかもしれませんが、他社MRからの情報は非常に貴重です。

モノを直接扱うわけではないMRにとって情報は命、生命線です。その情報源が減るということは死活問題だということは言わずもがな…

「空気を読めない」MRには基本的に情報が回ってきません。それはMR同士もよく観察し合って、ちゃんと仕事をしてるのか?というところを見ながら、このMRにはどこまで情報を渡すか、などを考えているから。

「空気の読めないMR」はそれだけで情報はないだろう、というレッテルが貼られ上辺だけの情報しかもらえません。さらに空気を読むというのは対ドクターにも非常に重要なスキルです。

他社MRからの情報がないだけでなく、ドクターからも「空気が読めないMR」と認識されると関係構築が難しくなります。
明らかに悪循環に陥っていきますよね。

負のスパイラル

空気が読めない→先生から(MRからも)嫌われる→先生(MR)との関係が築けない→深い話しができない→自分自身の持ってる情報が少ない→周囲からも情報が入ってこない

こんなサイクルになりかねません。

実際に他社MRの行動はかなり見られています。

そのなかでも「空気を読めない行動」はかなり目立ちます。

空気の読めない行動には得意先に対する行動他社MRに対する行動の2種類があります。

得意先に対する空気の読めないMRの行動とは?

ドクターなどの得意先に対する空気の読めていないMRの行動の一部を挙げていきましょう。

  • 先生が忙しいサインを出してるのに気付かないMR
  • 待合室など患者の邪魔になってるMR
  • 駐車場で医院の入口付近に駐車するMR
  • スタッフに対する態度とドクターに対する態度が明らかに違うMR
  • 運転の荒いMR

などなど、挙げればきりがありませんが、実際にドクターが往診に向かう車でMRから煽られた、なんて恐ろしい話や、スタッフさんへの態度の悪さが先生に筒抜けたったり、というのは聞いたことがあります。

他社MRに対する空気の読めない行動とは?

続いて他社MRに対しての空気の読めない行動です。

  • 面談の順番待ちをしているのを何も考えずに抜かしていくMR
  • 情報くれくれMR
  • 都合のいいときだけ話しかけてくるMR
  • 挨拶もろくにしないMR
  • 他社MRが待っているのにドクターと面談を長時間するMR(世間話などで)

などなど、こちらも挙げればキリがありません。

最近あった具体例を話すと、病院の医局前の廊下でのこと。

今から病棟に行くであろう先生を呼び止めてるMRがいました。

よほど急ぎの用事かな?と思いましたが、そうでもなさそう。

なのにもかかわらず、わざわざ先生を呼び止めて、製品紹介をしはじめる…さらに資料を出すのに手間取っていたり…説明がダラダラと長かったりと、見てるこっちが話を遮りたいぐらい。

さらには、説明の途中で先生のPHSが鳴り「今から行きます」と食い気味に答えているのにもかかわらず、説明を続ける始末。

最後は病棟に行く先生に対して、邪魔にしかならないパンフレットを手渡していました。

その後、このMRは満足そうに帰って行きました…

いかがでしょうか?

客観的に聞くとあり得ない、と思いますが実際につい先日遭遇したばかりのMRです。

本人はどうしても紹介しなければ…という思いで周りが見えていなかったのかもしれませんが空気を読めなさすぎで驚きました。

そのMRが帰った後、MRの間ではその話で持ちきりに…

MR(A)
あのMRはないよなー
MR(B)
いつ先生が怒るかひやひやしたよ
MR(C)
空気読めなさすぎだよね

おそらく、ここにいたMRなら彼に必要以上の、情報を渡すことはないでしょう。

他人の振り見て我が振り直せ、とは言いますが、反面教師として記憶に刻まれました。

改めてこのMRの行動を考えてみると、2つのことで損をしています。

ひとつが、先生からの評価を下げてる

もうひとつが、他社MRからの評価を下げてる

前者は直接処方に関わるので死活問題。後者においても、情報が命のMRにとってマイナスでしかありません。

さらにいうと、病院においてこのような「空気の読めないMR」がいると、訪問規制などにも関わるので他社MRとして迷惑以外のなにものでもありません。

少しでもこういった「空気の読めないMR」にならないためにも、周囲をよく観察することと、ドクターと面談する際は「お時間少しよろしいでしょうか?」などの一言が大事です。

可能であれば、具体的な時間を示すといいかもしれません。

もちろんそれもTPOに合わせてですが。

そんなMRにならないためにオススメの本を紹介していますので、こちらもご覧下さい。

現役MR推奨!MRの仕事をより良くするために読むべき5冊