こんにちは、複業MRのたかくんです。
病院やクリニックでドクターとの面談待ちのときに、他社MRの動きを見てると、競合他社に敵対心むき出しのMRがいます。
今回は、そんな敵対心むき出しのMRについて「MRのライバルは他社MRじゃない!?」ということを紹介します。
新人MRに対して敵対心むき出しのベテランおじさんMR
実際ぼくが新人MRの頃に、敵対心むき出しのMRに出会ったことがあります。
それは、ぼくの会社と競合する会社のMRで同じエリアを担当していました。
あるクリニックでそのベテランおじさんMRと一緒になったときの話しです。
その競合MR(ベテランおじさんMR)は先にクリニックの待合室で面談待ちをしていて、そこにぼくがあとから入っていきました。
するとベテランおじさんMRがおもむろに立ち上がり、車に忘れ物を取りに行きました。
そして忘れ物を取って戻ってくると、その手にはぼくの会社の競合品のパンフレットが!
わざと競合であるぼくに見えるように、カバンに突っ込んでいました。
うわー、いい歳したおじさんが新人MRにそんなことまでするか?と思いながら、いやな思いをしたのを覚えてます。
MR同士は基本的に仲良し?
MRといっても各製薬会社によって取り扱う製品(医薬品)は異なります。
例えば高血圧の薬や糖尿病の薬を取り扱うメーカーもいれば、骨粗しょう症や喘息の薬を取り扱うメーカーもいるなど。
なので、違う製薬会社のMRでも取り扱う製品(医薬品)が競合しなければ、案外仲良く話すもんです。飲みに行ったりもしますし。
ただ逆に競合品があるとバチバチということもあります。まさに冒頭の話のように…
だからといって、競合他社のMRに対して敵対心むき出しにしてるのはいかがなものかと……。
もちろん競合品なので負けないようにするのは必要ですが、考え方までそうなってしまってはダメ…競合他社をライバル視してるようではまだまだ視野が狭い!と思うのです。
MRなら「ドクターの時間をもらってる」ということを自覚しよう!
競合他社のMRに向けて敵対心むき出しなのは、いい面と悪い面があります。
ライバル視することで切磋琢磨できるという側面(いい面)と、足の引っ張り合いになるという側面(悪い面)です。
前者であれば健全な競争ですが、後者はなんのメリットもありません。
というのも、「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門」という本のなかに非常に大事な考え方が書いてありました。
本のタイトル通りUSJをV字回復させたマーケター森岡毅さんの著書ですが、こんな一文でした。
東京ディズニーリゾートよりも私が脅威に感じている競合の1つに「スマートフォン」があります。テーマパークにとっては、「非日常への現実逃避」、「時間を取り合う」、「可処分所得を取り合う」などの意味において、同じ土俵で争っている恐るべき競合です。
「自ブランドが消費者に提供している価値が何なのか?」を正しく理解していれば、着眼すべき競合の姿は明らかになっていきます
USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門
なんとテーマパークであるUSJの競合のひとつをスマホとおっしゃっているのです!
MRとしてもこの考え方は非常に参考になりました。
また、キングコング西野さんもブログでこんなことを書いています。
絵描きのライバルは絵描きではなくて、可処分時間を取り合っている全てのエンタメだから。
絵本とフリーミアムの相性
(おそらく同じ本を読んでの言葉かな?)
テーマパークのライバル=スマホ
絵描きのライバル=全てのエンタメ
この考え方でいうとMRのライバルは……
先生に面会するすべての人(医療機器メーカーや卸、銀行マン、保険の営業など)、さらには情報提供になるすべて(テレビやメール、WEBサイト)
ということになります。
そこから、抜き出てドクターに会いたいと思ってもらわなければならないわけです。
そもそもMRの位置付けが高くないと「MRの話しなんて聞かない」というドクターの姿は容易に想像できます。
そんな状況で同じMRで足を引っ張りあってもしょうがない、そうではなく、MRとして位置付けをあげる必要があります。
MR同士でライバル視してるのと、もっと広い視点で考えるのとでは、ドクターに伝える情報や、面談方法、面談した際の態度などが変わり、結果が異なります。
そういう、もっと広い視野でみないと、ドクターから会いたいと思われるMRにはなれないでしょう。
少なくとも、競合MRを蹴落としてあざ笑うようなMRにはなりたくないものです。