MRとして働くにあたって付いてまわるのが「転勤」
ほとんどのMRが全国転勤ありとして入社しています。
新卒であれ、キャリア入社であれ、入社時にそんな説明があるはず。
全国転勤を了承して入社しているので、会社からの転勤命令には従わなくてはなりません。
単身世帯であれば、なんの抵抗もないと思いますが、結婚や出産で家族が増えたりすると、転勤しにくいのが実情。
ぼく自身、そんな経験をしてきました。
新卒で入社して、初任地は行ったこともない土地でしたが、当時は特にそこに関して抵抗はほとんどありませんでした。
憧れていたMRになり、独身だったということもあり、仕事内容以外にはあまり興味ありませんでした。
MRとして働くならどこに配属になろうと、いつ転勤になろうと仕方ない…MRになった以上、そこは割り切るしかないかと。
ただし、家族ができて、子どもが生まれると、考え方がガラッと変わりました。
転勤に合わせて引越しを繰り返すと、どうしても妻と子どもに負担を掛けてしまいます。
そうやって転勤を繰り返しているうちに、いつか単身赴任になってしまう…
そんな想像すると、転勤はしたくない、と考えるようになりました。
ということで、MRとして転勤しない手段を調べてみました。
MRが転勤せずに働き続ける3つの方法
現役MRのぼくが独自に調べた、転勤せずにMRとして働き続ける方法3つを紹介します。
その3つとは…
- 会社独自の地域限定制度を利用して転勤を防ぐ
- そもそもの転勤命令を断って転勤を防ぐ
- 転職することで転勤を防ぐ
というものです。
会社独自の地域限定制度を利用して転勤を防ぐ
会社によりますが、地域限定で働ける制度があったりします。その制度を利用することで転勤を防ぐというのが一つ目。
その制度がある内資系製薬会社のMRに聞くと、地域限定にも2段階あるとのこと。
ひとつが、都道府県を限定し、そこの県内限定で働くというもの。
もうひとつが、もう少し広い範囲(関東圏、首都圏、東北など支店やブロックなどと呼ばれている範囲)で限定するもの。
上記はある製薬会社の制度なので一概にこういう制度とはいえませんが、地域限定で働ける制度がある会社であれば、転勤することなく働き続けます。
ただし、上記の例の場合、転勤は防げるもののデメリットがふたつあります。
デメリットのひとつ目が、主に女性MRを対象としているようなフシがあり、男性MRが利用しにくい空気だということ。もしくはなにかしらの理由がなければ利用しにくいということ。
※女性MRが結婚した際に、旦那さんが転勤しても、そこに付いていってMRとして働けるようにする、という形で利用するMRが多いようです。あとは両親の介護などを理由に利用されているようです。
デメリットのもう一つが、給与が下がるということ、転勤ありと比べて7〜8割ぐらいの給料になるようです。さらに、昇進などもなくなるとか。
このふたつのデメリットをどう捉えるか、もし気にならないようであれば利用できますが、正直、なかなか現実的ではないという印象です。そもそもその製薬会社に制度がなければ利用することもできません。
そもそもの転勤命令を断って転勤を防ぐ
冒頭に紹介したように「MRは転勤命令を断れない」という部分と矛盾しますが、実際には転勤を断るMRもいます。
どういった理由で転勤を断っているかまではわかりませんが、正式な転勤の発表の前に内示といわれるものがあり、上司から転勤が伝えられます。その際に、なんらかの理由を付けて断るMRがいます。
もし、正当な理由であればそのまま転勤せずに済むようですが、会社としてはすでに決定していることなので、断られてから転勤をなしにします、といことにはなりません。
というのも、転勤というのは1人で完結するものではなく、欠員にならないようにさまざまな営業所が関わってきます。
例えば、A営業所からB営業所へ1人転勤、A営業所が1人減るから、C営業所から1人転勤させるなど…
このように転勤はいろんな人が関わってくるので取りやめることはできません。
そのため、転勤をなくすわけにはいかず、他の誰かに転勤の話しを振らなければならず、結局はとばっちりを受ける人が出てくるということです。
とばっちりを受けた側はたまったもんではないですし、そういった話はすぐ噂になるのでその後働きにくくなってしまうので、これもあまり現実的ではないです。一時的な回避法としてはありかもしれませんが。
転職することで転勤を防ぐ
上記のふたつと比べるとMRとして働き続けて転勤を防ぐには、転職が一番現実的です。
具体的には、コントラクトMRといって、MRの派遣会社に入社して、そこから各製薬会社に派遣されてMRとして働くというのが、MRが転勤せずに済む一番現実的なところかな、と思います。
最近では新薬開発が困難になっているため、製薬会社ではMR数を減少させる動きが加速しています。希望退職者を募るというのはまさにいい例。
そんな中で、このコントラクトMRの需要は今後ますます高まっていくと考えられます。
今までのように新薬がバンバン発売できるような体制であれば新卒を採用しても問題なかったのですが、新薬発売がなかなか見通せないのに、MRを増やすわけにはいきません。
そこで、コントラクトMRの出番。
必要なときに派遣してプロジェクトが終了すれば、他の製薬会社のプロジェクトに派遣されるという方が今の業界の流れにマッチしています。
もしくは、地域限定で転職活動をして他社メーカーにいく、というパターンも、考えられます。
MRとしての経験とMR認定試験に合格していれば、同業他社には転勤しやすいのがMRの特徴なので、20代、30代であれば転職しやすい業種です。
さらに、最近ではワークライフバランスの観点から柔軟な働き方ができる製薬会社も出てきているので、そういったところに絞って転職活動をするといのもありです。
ただし、そういった情報はネットに公開されていないケースがほとんど。
人数も限られており、ある程度ふるいにかける必要があるため、非公開求人という形になっています。
そのため、もし、MRとして転勤せずに働きたいと考えている方であれば、こちらのサービスをオススメします。
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このような転職サービスで情報を集めておくことと、自分の希望などを伝えておくこと、これを早い段階でやっておくことで、いざというときにすぐ行動できるか、が変わってきます。
MRであれば3月や9月、12月などに転勤があるケースが多いと思いますが、転勤を言い渡されてから動いても遅いというのは言うまでもありません。
もし、いまの会社で理想の働き方(転勤せずにMRとして働くなど)ができないのであれば、いますぐ動き出すこと(まずは転職サービスの利用)をオススメします。
こちらのサービスは、もちろん登録、相談無料なので、気軽に情報収集ができます。
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