「継続は力なり」「石の上にも三年」などの言葉からも「続けること」が美徳のような感覚ってありますよね。
だから、続けられなかったりすると、自己嫌悪になったり、周囲から言われたり…そんな経験は誰にでもあるかと思います。
ということで今回は、「続けること」について科学的に解説し、どう行動すれば「続けられるか」をわかりやすく説明している本を紹介します。
それは『「続ける」技術/石田淳』という本で少し前の書籍ですが、今でも読み返すことがあるぐらい、僕にとって、学びの多い本でした。
「続ける」ことに「意志」は無関係?
この本によると、「継続」「挫折」と「意志」は何の関係もなく、「意志」ではなく、「行動」が重要とのこと。
具体的には、以下の2つが「続けられない」原因で、特に②が問題のようです。
①やり方がわからない:ハウツー本などで解決できる
②やり方はわかっているが、「継続の仕方」が分からない:こっちが問題
確かに、挫折したことを思い出すと、圧倒的に②「継続の仕方」がわからないという方が多かったように思います。
継続するための行動
そして、継続のための行動を「ターゲット行動」と呼び、そのターゲット行動には2つパターンがあるそうです。
行動の2つのパターン
「不足行動を増やす」
物事を続けるために、増やしたいと考えている行動のこと
ダイエットであれば、走ることが不足行動
英語の勉強であれば、勉強が不足行動
「過剰行動を減らす」
物事を続けるために、減らしたいと考えている行動のこと
タバコ、お酒、ギャンブルなど
辞められない理由は、「格別な努力をしなくても、簡単に継続できてしまう」から
この2つの「ターゲット行動」に焦点を当てると継続できるとのことです。
具体的なステップとは?
以上を踏まえた上で、具体的なステップを紹介します。
ターゲット行動を増やす3つのポイント
①行動のヘルプ(補助)を作る
トレーニングウェアを用意しておく、勉強しやすいように教科書を鞄に入れておく、など
②動機づけ条件を作る
行動したときのメリット(ごほうび)を考えること
ジョギングのあとに冷たい飲み物を飲む、など
③行動のハードルを低くする
寒い日は室内でウォーミングアップしてからジョギングする、部屋にテレビを置かない、など
ターゲット行動を減らす3つのポイント
①行動のヘルプ(補助)を取り除く
禁煙であれば、タバコ、灰皿を捨てる、など
②動機づけ条件を取り除く
メリットをなくす、メリットで得られる行動を別のものにする
③行動のハードルを高くする
以上のように、行動を細かく分解して考えることで、継続できなかった原因が明確になり、それを解決することで、継続することができるとういものでした。
長続きせず悩んでいる方や、飽きっぽい方などに役に立つかもしれません。